ご縁をいただきまして、4月より東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻サウンドデザイン領域にお世話になることになりました🌸
これから映画・映像作品の音楽・音響全般についての勉強をしていきます。作曲に関しては、一応学部で専攻していたので、少しくらいはその時のことが役に立つ時があってほしいと思っていますが、機材関係は全くの素人なので、一つ一つの取り組みを着実に、誠実に取り組んでいこうと思っています。長嶌先生にお世話になれることが心からの喜びです。
昨年末からDTMの練習を本格的に始めました。映画音楽の作曲をするにはあらゆる曲をかけなければいけないとのことで(これは、映画音楽の作曲家の大家・モリコーネも言っていたことです)オケ、フュージョン、ジャズ、メタル、サルサ、EDM…とにかく色んなジャンルの音源の制作をしています。この勉強をしていて思うことは、今までの勉強──作曲、ソルフェージュで培った力がかなり役立ってくれているなということです。分析力、つまり音楽を聴き取る力、音楽や譜面から自分なりに情報を得る力は本当に生きています。やっぱりソルフェージュ力は演奏をするにも作曲をするにも必要な力だと思います。
ただ、機材を用いた作曲はそれだけではどうにもならないこともあることを痛感しています。それにしても、なんでも少し慣れてくると「難しさ」の中に「面白さ」を見つけることができますね…逆に使い勝手に慣れるまでがかなり大きな壁というか。浄書ソフト・Finaleを使い始めた時は入力に時間がかかりすぎていたし、打ち込みを始めた時は「楽譜を書かない」で音楽を作るということに混乱しっぱなし(藝大では「楽譜の書き方」を習っていたので)でしたが、慣れてしまえばそんなことも思わなくなりました。自分が書いたものがすぐ実際の音になるって楽しい!音を作れるって楽しい!作曲がこんなに楽しいとは…と認識を改めるほどに、楽しいです。学部を出たときは、もう作曲をすることなぞないだろうとさえ思っていたのですが…なんでもやってみないと分からないものですね。でも、現代音楽の作曲でも、コードを用いたDTMの作曲でも、演奏をするときでも「立体的な音響空間を考える」ことは全く同じことでした。音楽の本質はそこなのかなと最近思っています。
入学までにMIXの作業がもう少し上手くなるといいな…頑張ります!